2013/10/6:吉備国大戦(熊谷)

前節、9月29日、盛岡での日テレ・ベレーザ戦。先制して追いつかれるというカップ戦最終戦と同じ展開で引き分けたが、吉備国大が新潟に勝ったため勝ち点9点で並び、得失点差で8位と9位を決している状態になった。その新潟を交えた7?9位争いが混沌とする一方、湯郷がI神戸に勝つなど、現状の順位と結果が結びつかない展開でもある。

今回は煽りはなく、「Smiling Star Project」?星を作って勝利につなげよう?というソフトな企画。



昨年6月の福岡J・アンクラス戦以来の熊谷。前座試合があったので8:30に北浦和を乗って、9:20過ぎに熊谷へ着き、9:40発のくまがやドーム行きのバスで向かう。「埼玉サイクリングフェスタ」という催しが行われていて、B級グルメのブースなども出ていた。朝まで雨が降っていたようだが、昼には27度くらいになっていたはず。さすが熊谷。

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前座は埼玉県女子リーグ1部、浦和レッズレディースジュニアユース、いわゆる三女とエルフェン狭山マリの一戦。10:00入場開始、10:30キックオフ。
序盤すぐに中央を抜け出されて失点。さらにカウンターで失点。前半は0-2で折り返し。DFラインに動揺が見られてかつダブルボランチが不調。後半もボールが運べず、FWの個人技で点を奪われる。その後2点返したけれど、FW3枚が自信を持ってプレーをする狭山に押し切られた。選手権も終わり目先の目標を見出しにくいU-15世代だけれど、つなぎ志向なのに中盤が不調だと組み立てられず。途中交代で投入された選手の動きは良いように見えた。

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レッズのスタメンは次のとおり。吉良、齋藤、鈴木をU-23代表の中国出張、猶本と栗島をU-19代表の合宿に送り出していて、かなりカツカツの状態。2トップの一角には中村みづきが入った。前節から採用された坂本の右SBも継続。

後藤  中村
加藤       柴田
藤田 岸川
 和田 堂園 高畑 坂本 
池田
一方、吉備国大は同じくU-23に西川明花を送っていたが「怪我のため」離脱と10月2日に発表、今日はスタメンで出てきたのでその程度というか真相は不明。U-19にはレッズキラー的なところがある濱本まりんを出している。
序盤からボールはレッズが支配、14分に左サイドを和田が運び後藤から藤田を経由して右サイドの柴田へ。柴田の折り返しをゴール前で後藤が合わせて先制。さらに2分後、右からのFKで生まれたゴール前での混戦を岸川がオーバーヘッド気味に蹴りこむ。西が丘のベレーザ戦で同じようなチャンスがあっただけに今回は思い切っていって結果が出た。さらにまた2分後、ゴール前の混戦を後藤が押し込んで一気に3-0。
その後も浦和が押していたが追加点は取れず、逆にバイタルから杉田に打たれたミドルシュートがバーに当たって入る失点。この頃から浦和の攻めのスピードが落ちてくる。後半になるとそれなりにチャンスは作っているが、吉備国の流れには落ち着かず、長めのFKが抜けてしまい走りこんだ野間が蹴りこんで1点差。1対1を高畑がからくもクリアするシーンまで演出してしまうなど、尻すぼみの内容。コーナーキープや選手交代をも用いて何とか逃げ切った、という終わり方であった。
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先発起用の中村は充分役割を果たしたといえるが、パスミスも多くこのポジションと周りとの連携に経験と慣れが必要か。前線でのチェイスにも体力を使っていたのでもう少し早めの交代でも良かったか。そしてこのところ途中交代で入る安田がなぜか右サイドに張り出してしまうのが疑問。ボディコンタクトを嫌がるタイプとも思えないのだが。
ペナルティアーク周辺の中央突破に関するアイディアも課題か。跳ね返されてしょうがなくミドルシュートを打たされているようにも見えた。前回のホーム湯郷戦とスコアは同じ3-2だったが、新監督就任で払拭されたかに見えた「形だけのつなぎ志向」と「騎士道的1対1」「後半失速型」の亡霊が顔をのぞかせたので、どっと疲れてしまった。蹴るなら蹴るで徹底してほしいし、3点とってポゼッションを高めたから逃げ切れたとはとてもじゃないがいえないと思う。
プレナスなでしこリーグ第13節 vs FC吉備国際大学Charme

2013年10月6日(日)14:00キックオフ・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

浦和レッズレディース 3-2(前半3-1) FC吉備国際大学Charme

得点:14分 後藤三知、16分 岸川奈津希、18分 後藤三知、40分 杉田亜未(FC吉備国際)、68分 野間文美加(FC吉備国際)

GK 池田
DF 坂本、高畑、堂園、和田
MF 柴田(→90分 竹山)、岸川、藤田、加藤(→90+2分 泊)
FW 中村(→73分 安田)、後藤

SUB 田尻、大滝

観衆:1,213人

「温泉賞」は後藤、ファンサのポストカードは藤田だった。あと、相手選手紹介の時に熱心にブーイングする人がいたけど、なんだかね。
これで勝ち点を12へ伸ばして、新潟と並び得失点差で7位。次節はその新潟と駒場で対戦。リーグとしてはI神戸がベガルタを下すと優勝決定。


時々日記
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投稿者: にっき

全部浦和が悪い。全競馬場・競輪場踏破目指して時々旅打ち。競りは好きだが斜行は嫌い。京王閣で聞いた「後ろ見てねえで前踏め!」という野次の通り生きていく。基本は乗り鉄。関本玲花おじさん見習◇。雲ゆえの気まぐれ。ちゃんとして!今度泣かす。