2015/9/21:皇后杯関東予選決勝 早稲田大戦(フクアリ)

第37回関東女子サッカー選手権大会 兼 皇后杯全日本女子サッカー選手権大会 関東地区予選決勝、浦和レッズレディースユース対早稲田大学ア式蹴球部女子戦の観戦記。

皇后杯出場を掛けた地域ブロック予選ではあるが、タイトルホルダーとして臨むレッズレディースユース。皇后杯本戦への出場権を初戦で得、メニーナも撃破していよいよ決勝の早稲田戦である。

千葉県サッカー協会公式サイトのトーナメント表はこちら。

前の試合の観戦記はこちら→ 2015/9/20:皇后杯関東予選準決勝 日テレ・メニーナ戦(鴨川)

勝てば勝つほど遠くなる千葉方式、今回は最後にフクアリと一ひねり。近いじゃないか。4試合千葉県通ってコンプしたので何か下さい。

それはさておき、関東女子リーグ1位と2位の対戦になった。国内リーグのヒエラルキー的にはチャレンジリーグが上なのだろうが、3チームともあっさり敗退したあげく、つくば対大和とかこの9月21日11時の同時刻にリーグ最終戦やっているのが謎。発表しなかっただけで調整案はあったのだろうけど、カップ戦予選とリーグ戦の日程調整ができていないようにも見えるし、まさかいずれのチームも進めないと読みきってたんですかね、ハンディキャッパーの方。まあよそのカテゴリーとチームのことはいいか。

レッズのスタメンは前日のメニーナ戦と同じ。

早稲田は次の通り。

GK 16山田紅葉 

DF 4大島瑞稀、34三浦紗津紀、5松原有沙、24渡部那月 

MF 6松川智、7高木ひかり、10正野可菜子、15中村みづき、11川原奈央 

FW 32山田彩未

この日は入場に先立ちスタメン・リザーブ・監督の名前のアナウンスがあった。

トラロープで仕切ってメインスタンド中央部のみの開放。

10分に作ったビッグチャンス、右サイドでボールを奪うと木崎から内へ絞って走り出した三木へスルーパス、シュートは右のポストに当たって外れる。その後は押し返され、双方チャンスらしいチャンスは無いまま前半0-0で終える。

後半開始時から遠藤→高橋はなの交代で、塩越が右へ行き高橋はトップの位置へ。45分過ぎ、その高橋に右サイド上がった小嶋から息の合ったスルーパスが出てシュートを打つがGKが足でセーブ。そこから押し返されシュートも浴びたが60分手前に自陣FKの弾道が低く早稲田FWの頭をかすめると右サイドにいた中村が収めるとドリブルで持ち込まれCB2人で対応もキープされて出され後半から入っていた31河野朱里に押し込まれて失点。終盤レッズが攻勢に出て、右SB小嶋を上げて木崎が場合によっては下りる想定の3-2-4-1に。右CKから木崎のシュートの後、レッズとしては珍しい南のロングフィードが左寄りの前線にいた高橋へ通って独走しシュートを打つがこれもGKに当たってCK。そのCKは南が頭で合わせたがGK正面。終了の笛が鳴って結果0-1の敗戦。

3日連続、しかもタフなゲームになったメニーナ戦の後でコンディションは低調。球際の争いで取れたと思ったその後で取り返されることが多く、いつもの調子に無かった遠藤を前半で代えざるを得なかったのも痛かった。球際の争いといえばキックオフ直後にアフターチャージかまして注意されても繰り返し、イエローカードもらってた痛い子がいたのは(知ってて書くけど)お里が知れる。しかし何を言っても負け犬の遠吠えである。あ、この地で負け犬はまずかったか。負け惜しみついでにもう一言、「中村みづき、やりやがったな」、と書いておこう。

〆として本戦で頑張れ、と書く手もあるのだが、主力は9/28からは和歌山で国体があり決勝まで進めば携帯も通じないような場所(推定)で最大4日連続、10月2週目3週目に関東ユースと続き、そこから2週空けただけでその本戦である。しかもそこはU-16代表活動と重なっており数名抜けることが予測され、それでも限界集落会場での初戦の相手がどこでも落とすとは思えず、関東女子リーグ再開から県会長杯、その先のユース選手権まで国会議員並みの過密スケジュール。チームの完成度は上昇しているが反面代替が少しづつ利かなくなりつつもあり、個々の技術や戦術面以上にコンディションとモチベーション維持が求められるとなれば、観る側もそこは分かっていないとただの前へ前へおじさん。