【展望】2015/11/22:皇后杯3回戦 AC長野パルセイロL戦(藤枝)

プレビュー

第37回 皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
3回戦 2015年11月22日 11:00 KickOff 藤枝総合運動公園サッカー場
浦和レッドダイヤモンズレディース – AC長野パルセイロ・レディース
○リンク(時々日記内)


1.直近の対戦
公式戦での対戦は初めて。前身の大原学園JaSRA女子サッカークラブとは全女3回戦(2009/12/20・宮城スタジアム)で対戦して4-0で浦和の勝利。この試合の両チームメンバーで今回選手登録されているのは長野の#16波多野 早だけ。#9濵垣香菜#11橋浦さつきも当時からの所属。翌2010シーズンからAC長野パルセイロに移管された。
今季はリーグ開始前の2月15日にトレーニングマッチが組まれ、結果は次のように公表されている。
トレーニングマッチ
2015年2月15日(日)12:00キックオフ(45分ハーフ)・レッズランド
浦和レッズレディース 2-1(前半2-0) AC長野パルセイロ・レディース
得点者:6分 岸川奈津希、17分 清家貴子、48分 AC長野
【前半メンバー】
GK 池田(→15分 平尾)
DF 乗松、千葉、鈴木、臼井
MF 柴田、藤田、岸川、加藤
FW 清家、吉良
【後半メンバー】
GK 平尾(→60分 田尻)
DF 奥本ユース、南ユース、岸川、大戸
MF 遠藤ユース、木崎ユース、今井ユース、塩越ユース
FW 白木、青木ユース

長野からはメンバーは公表されていないが得点者は#14泊と明記。

2.スタメン予想
レッズは2回戦・横浜FCシーガルズ戦から変更なしと予想。
20151024redslstart.jpg
長野風花は公務を終えているのでリザーブに入る可能性はあるが、臼井と和田で合わせて一人前、石井の出場時間増の両サイドバックの現況からすると交代カードはこの2枚で使われる可能性が高く、結果栗島との比較になり5人の枠には入らないかもしれない。
***
長野は2回戦から。11/15、静産大磐田ボニータ戦(南長野)を6-1で勝利。比較のために今季見た2試合と共に並べて記す。
6/7 なでしこ2部
○6-0ノジマステラ

GK 1 池ヶ谷夏美
DF 2 田中菜実(C)
DF 3 矢島由希
DF 7 坂本理保
DF 23 野口美也
MF 22 牧井毬音 ▽60分
MF 6 國澤志乃
MF 19 齊藤あかね
MF 9 濵垣香菜 ▽73分
FW 14 泊 志穂
FW 10 横山久美

GK 21 林﨑萌維
DF 8 村山友梨
MF 16 波多野 早
MF 20 内山智代 ▲73分
MF 13 和田真琴
FW 24 内山朋香
FW 11 橋浦さつき ▲60分

7/18 なでしこ2部
○3-1日体大

GK 1 池ヶ谷夏美
DF 2 田中菜実(C)
DF 3 矢島由希
DF 7 坂本理保
DF 23 野口美也
MF 22 牧井毬音 ▽74分
MF 6 國澤志乃
MF 19 齊藤あかね
MF 9 濵垣香菜 ▽90+2分
FW 14 泊 志穂 ▽71分
FW 10 横山久美

GK 21 林﨑萌維
DF 8 村山友梨
DF 5 高島瑠里子
MF 20 内山智代 ▲74分
MF 18 五嶋京香
FW 24 内山朋香 ▲90+2分
FW 11 橋浦さつき ▲71分

11/15 皇后杯2回戦
○6-1静産大磐田ボニータ

GK 21 林﨑萌維
DF 2 田中菜実(C)
DF 3 矢島由希
DF 23 野口美也
MF 22 牧井毬音
MF 28 大宮玲央奈
MF 6 國澤志乃
MF 19 齊藤あかね ▽88分
MF 9 濵垣香菜 ▽85分
MF 14 泊 志穂 ▽78分
FW 10 横山久美

GK 1 池ヶ谷夏美
MF 16 波多野 早 ▲88分
MF 18 五嶋京香
MF 20 内山智代 ▲85分
FW 24 内山朋香 ▲78分

ポジションではなく、できるだけ横で同じ選手が並ぶように配した。
  • #7坂本の離脱(第19節・9/6)以降は#23牧井がCBに入って、最終ラインは左から#3-#2-#23-#22の並び。
  • #6國澤がアンカーで最終ラインに入っての対応もしばしば。
  • #9濵垣#20内山智が左SH。
  • #19齊藤は2列目でほぼ中央に位置して前線二人#10横山#14泊への供給と自ら飛び出すパターンで得点を狙う。#14泊#24内山朋の交代があるか。
  • 9月に加入した#28大宮はダイヤモンド型の右SHというよりは、底に位置したり齊藤の動きをを補完した位置取りの方が印象的。
3.試合のポイント

  • 長野は今季2部を開幕ダッシュどころか2巡目までの18節を17勝1分と圧倒して優勝。本田美登里監督就任3年目で11位→4位から優勝して1部昇格を決めた。つまり来季2016シーズンもリーグ戦で戦う相手で、長野からすれば来季への手応えも計るゲーム。
  • 皇后杯は2回戦、チャレンジリーグの静産大磐田ボニータ戦から登場。試合間隔が開いたのと地元でのゲームのせいか逆に硬い入りで前半0-0。後半先制するもののすぐ追いつかれる展開だったが、ボニータの脚が止まってくるとリーグ戦で示した破壊力で5点積み上げて6-1での勝ち上がり。
得点・失点シーン。
[1点目: #t=1h14m20s] 53分 矢島由希
[2点目: #t=1h21m40s] 60分 國澤志乃
[3点目: #t=1h32m00s] 71分 横山久美
[4点目: #t=1h35m20s] 74分 齊藤あかね
[5点目: #t=1h38m20s] 77分 泊 志穂
[6点目: #t=1h54m20s] 90+3分 横山久美
[失点: #t=1h15m25s] 54分 窪田美月
  • 今季浦和から3人の選手が加入。移籍発表時のコメントでは口々に「昇格」を意識しており、その昇格請負人としての期待に見事応えた形。この3人がFW・MF・DFとしてチームの背骨を形成したのは今更指摘するまでもなかろう。
  • そして「坂本理保を見守る会」ダイヤモンド会員の私が言うのも何だが、「坂本離脱前」「離脱後」と表現できるその離脱後(=3巡目)の失速の主要因は守備面でその穴を埋められなかったこと。その9試合で年間25失点中18失点を喫したのだから差は歴然。
  • 残るはワールドカップかオリンピックでの活躍しか残っていないほど#10横山の存在は大きいが、まずは自力勝負を選択する傾向があり1点取ると周りを使う余裕が出てくるスタイル。両サイドに流れることもあるが遠目でも中央でのプレーを好む。
  • 厄介なのは#19齊藤あかねが前を向いて進撃開始した時と広いエリアでの回収能力で、浦和のクリアが浅いなどしっかり奪い取り切らないと二次攻撃に遭ってやられかねない。浦和での起用法がおかしかっただけでこのくらいはもともとできる子。相対する守備にはしれっとファウルででも止められる栗島が最適なのだが。
  • 一方、両舷停止状態でサイドはおとなしくスピードもない。逆にサイド攻撃主体の浦和にとってはえぐって中で仕留める得意の形で得点を積み上げたいところ。
  • その浦和は前がかりでロストしてカウンターを喰らう脆さはシーガルズ戦でも相変わらずでこのパターンでの失点はあり得るか。特に後半オープンな展開になってもつれると面倒が増す。長野が終始引いて守るような戦術を採るイメージは湧かないが、前半押し込んいるのに外しまくっても同様に面倒。
  • 高畑と長船からのロングフィードが質・量ともに上がって前線の吉良や両サイドと合ってきた。この試合もこうしたフィードからチャンスを多く作れるだろう。レッズでの初得点を挙げた白木には再度期待したい。乗松もU-19以後お疲れ気味だが、加入後初得点を決めたいところ。
  • 予想スコアは4-2で浦和。横山には1回だけやられたねー、と齊藤の恩返し弾の2失点は覚悟。勝てればいいので希望スコアは今回なしだが、前半で大勢が決しているような展開がおじさんたちの心臓に負担がかからなくて尚可。
  • 「縁」(年代別代表は除く)
    • 前述の通りレッズ在籍経験者は多いが年数順に。#28大宮玲央奈はさいたまレイニータFCから2005年レッズ傘下に入った浦和レッズジュニアユースレディースに所属。高3の2009年度第13回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会でキャプテンとして優勝を経験。昇格の発表後、通学先の早稲田大へ入部したため履歴は残るが浦女トップチームでのプレー経験はない。ノジマステラを経て今季9月より長野でプレー。岸川・千葉が同期。1個下が池田、#19齊藤あかね。2個下が田尻、加藤。3個下が栗島。4個下が石井、大戸。
    • #19齊藤あかねは浦和レッズジュニアユースレディースから高校で常盤木へ。マリーゼ入りも休部になりレッズへ移籍。2011-2014シーズン所属。今季より長野へ。
    • #7坂本理保は常盤木で#19齊藤あかねと同期。2011-2014シーズン、レッズに所属。今季より長野へ。
    • #14泊志穂は2012-2014シーズン、レッズに所属。今季より長野へ。
    • 常盤木学園高出身者は次の通り。
    卒業年度 長野 浦和
    2008 後藤三知
    2009
    2010 坂本理保、齊藤あかね
    2011 鈴木里奈
    2012 #21林﨑萌維
    2013
    2014 白木 星

    • 早稲田大出身者・在籍者は次の通り。( )なしがア女。
    卒業年度 長野 浦和
    2011 臼井理恵、高畑志帆
    2012 (後藤三知)
    2013 大宮玲央奈 (岸川奈津希)、千葉望愛
    2014 (坂本理保)、#15高須咲帆
    2015(現4) (鈴木里奈)、(和田奈央子)
    2016(現3) (栗島朱里)
    2017(現2) 中村みづき

    • 13番和田真琴は岡山県作陽高で三谷沙也加と同期。三谷は高3時の国体(2013東京)岡山県選抜で1番池ヶ谷夏美と共にプレー。
  • 代表関連は厖大な量になるので確認しきれないが例外的に一つだけ記す。長野の本田美登里監督はU-20女子ワールドカップ2012日本時のコーチ。本大会メンバーには池田、和田、藤田、柴田、猶本、加藤と坂本横山。U-19からの過程では鈴木里奈、齊藤が該当。そういえば、この時の監督のお名前が思い出せないのだが、今どこかで何か、しておられるのだろうか。
  • ホーム専用機のような雰囲気だったが「関われおじさん」は藤枝に来られないのだろうか。
  • この試合の勝者は同日同会場14時からのベガルタ仙台レディース – 大東文化大戦の勝者と、12月19日14:00KickOff、ユアテックスタジアム仙台で準々決勝として対戦する。中3週のGⅠレース並みのローテーションは予算消化的な代表お遊び海外遠征のため。しかも「あたしたちユーロ2017予選で忙しいのよね」と開催国のオランダ以外のマッチメイクができなかったんですかね。わが軍はオランダなら行ったし(やや痛い発言)。
4.その他リンク

  • イベント
    • 開場:9:30、入場無料

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※エントリーの日時は管理上キックオフ予定時刻の24時間前にしていますが、実際はもっと早い時刻に締め切っています。その後知り得た情報によって更新する可能性もあります。

旧パス名:

新時々日記
https://www.tokidokinikki.net
2012年度以降の浦和レッズレディース 試合結果・観戦記一覧はこちら
2013年度以降の浦和レッズレディースユース 試合結果・観戦記一覧はこちら

Instagramやってます。

投稿者: にっき

基本は乗り鉄。国内全競輪場踏破を目指して時々旅打ち。残り6場。全部浦和が悪い。競りは好きだが斜行は嫌い。京王閣で聞いた「後ろ見てねえで前踏め!」という野次の通り生きていく。雲ゆえの気まぐれ。ちゃんとして!今度泣かす。競馬場踏破はようやく達成。