2014/3/30:INAC神戸戦(ノエスタ)

プレナスなでしこリーグ2014が開幕した。今季はレギュレーションがいくつか変更になった。

  • ホーム&アウェイの総当たりリーグ戦を「レギュラーシリーズ」と称し、その後の「エキサイティングシリーズ」を1位?6位、7位?10位の上位リーグ・下位リーグに分けて行う。リーグカップはなくなった。
  • 6節経過後の5月にW杯アジア代表決定戦「AFC女子アジアカップベトナム2014」を行うためリーグは一ヶ月弱中断。
  • サブは7名まで登録可能。
これに加えポイントとなると思われるのは、
  • レギュラーシリーズからの勝ち点持ち越しは「1位は勝点6、2位は5、以降3位から6位まで4、3、2、1」という中で順位確定が最終節までもつれるのか、ある程度決まってしまうのか、という点。
  • 9月以降のアメリカの女子リーグNWSLへの期限付き移籍選手の復帰、並びにNWSL所属クラブの選手のなでしこリーグへの参加。
の二点。前者はある程度試合を消化してこないと分からないが、まずは中断までの6試合の結果で流れがつかめるだろう。
加入・退団状況などを見る限りではレギュラーシリーズは上位にベガルタ・日テレ・伊賀、中位に浦和・INAC・新潟・ジェフ、下位は湯郷・AS埼玉・吉備国大と予想してみる。


前日のトップチームのヴィッセル戦と同じノエビアスタジアム。今日は地下鉄の和田岬駅から歩いてみる。13時キックオフ、開場11:30も12:00前の到着。
直前ともいえる3月26日に「浦和戦必勝企画」としてヴィッセル戦の半券提示で、INAC戦のバック・サイドの当日券価格1,500円→500円になる旨が発表されたので、喜んで(笑)利用させていただく。前売りなら1,000円。確かにトップチーム主力っぽい方も見られたので、実数はわからないが、またやってほしい(と言っておく)。
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レッズのスタメンは次の通り。
後藤  吉良
加藤       柴田
藤田 猶本
 臼井 高畑 乗松 堂園 
池田

直近のTMには姿を見せていなかったが、千葉のなでしこ交流戦では数多く起用されていた新加入の臼井と乗松がスタメンのDFライン。
一方、チ・ソヨン、近賀がイングランドへ、ゴーベル・ヤネズ、ベッキー、川澄がアメリカへ、清水が伊賀へ移籍したが、新加入は高卒5人というINACは次のようなラインナップ。
GK 1 海堀あゆみ
DF 25 野口彩佳 5 甲斐潤子 3 三宅史織 21 渡辺彩香
MF 7 中島依美 8 澤 穂希 6 南山千明
FW 20 田中陽子 11 ?瀬愛実 14 京川 舞
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天井を閉めているので少し暗く感じるが観戦には優しい。入場者数は寂しい。それからタオマフは今後しばらくは2本(以上)持参がいいかも(謎)。
前半は互角からやや浦和が攻勢に出ている時間帯が長かったか。しかし、自陣でボールを失うとカウンターのキレは脅威。0-0で折り返す。
後半は一転して目まぐるしい展開に。
58分、GK池田からのキックをINAC甲斐がバウンド処理をミスり、チェイスしていた後藤が収めると見事な切り返しで抜き去り、左サイドを駆け上がっていた加藤へパス。冷静に右隅に決めてレッズが先制。
その10分後、右サイドからの仕掛けから高瀬が角度のないところをきれいに蹴りこんで同点。
昨年ならばこの後シュンとしてしまうところだが、すぐの73分に猶本のミドルシュートで勝ち越し。真後ろから見ているので打ったと思ったらすぐにネットに突き刺さってきた感覚だったが、その前の左サイドで相手ボールを数人で追い込んで奪い取ってからすぐに攻撃に転じている点は書いておかねば。
もっともレッズもそれ以降は足が止まってきて寄せが甘くなり、終了間際に左サイドからのクロスを代わって入っていた仲田に中央から決められて再び同点に。
それでも90分に2種登録された新高3の清家を投入、遠目の強引に打ったシュートがCKになり、藤田が蹴ったボールを海堀がパンチングしたが、こぼれてきたところを猶本がボレーを右上に突き刺して決勝点。ゴール裏狂喜乱舞とはこのこと。ほどなく終了の笛が吹かれてレッズが3-2で勝利。
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TMでも遠目のシュートが決まっていた猶本は捌く位置からより高目の位置を担うこととシュートの正確性向上が結んで開花。右サイドはあまり元気がなかったが、初戦のDFラインに新人2人ならば不慣れな位置でも何でもできる堂園を右に入れて高畑と挟んで安定感を増す意図だったか。乗松も臼井も合格点なので今季のDFラインは高いレベルでのポジション争いになりそう。
結果で見ても選手交代が遅い印象だったが、2-1と勝ち越しゴールを上げたときに準備していた清家を下げた様子。その清家のことをちょっと書いておくと、今季3月頃から塩越と共にレディースの方で練習しているっぽかったし、TMでも穴埋めではない起用のされ方だったのでもしやとは思っていたが、リーグ頭から登録されかつ帯同し、しかも出場するとは思ってもみなかった。自分も一昨年と昨年しか見ていないわけだが、後半途中から出てきて決定機を作って決めるFW。それはレディースユースとしての試合だけではなく、国体の東京都選抜においても同様のパフォーマンスを見せている。DF引きずってでも進むような強さと裏をとる動きの素早さが武器。次回U-20代表には当然呼んでもらわないとね。アルガルベのほうが先ですが。
プレナスなでしこリーグ2014 レギュラーシリーズ第1節 vsINAC神戸レオネッサ
2014年3月30日(日)13:05キックオフ・ノエビアスタジアム神戸
INAC神戸レオネッサ 2-3(前半0-0) 浦和レッズレディース
得点:58分 加藤千佳、67分 ?瀬愛実(I神戸)、73分 猶本 光、88分 仲田歩夢(I神戸)、90+2分 猶本 光
[浦和レッズレディースメンバー]
GK 池田
DF 堂園、乗松、高畑、臼井
MF 柴田(→90+3分 栗島)、猶本、藤田、加藤(→90分 清家)
FW 吉良(→82分 岸川)、後藤
SUB 田尻、石井、齊藤、大滝
観衆:3,517人
INAC交代
29分南山→増矢理花
76分田中→仲田歩夢
87分京川→伊藤美紀


時々日記
http://www.tokidokinikki.net
2012年度以降の浦和レッズレディース 試合結果・観戦記一覧はこちら
2013年度以降の浦和レッズレディースユース 試合結果・観戦記一覧はこちら

投稿者: にっき

全部浦和が悪い。全競馬場・競輪場踏破目指して時々旅打ち。競りは好きだが斜行は嫌い。京王閣で聞いた「後ろ見てねえで前踏め!」という野次の通り生きていく。基本は乗り鉄。関本玲花おじさん見習◇。雲ゆえの気まぐれ。ちゃんとして!今度泣かす。