なでしこリーグ2018シーズン(5) 年間回顧
なでしこリーグ開幕前の3月に展望記事を以下の通り、
展望:なでしこリーグ2018シーズン(1) スケジュール
展望:なでしこリーグ2018シーズン(2) 1部チーム動静
展望:なでしこリーグ2018シーズン(3) 1部・2部順位予想他
8月に
なでしこリーグ2018シーズン(4) 前半戦回顧と後半戦展望
を書いたが、今年も一応の年間回顧を書いてみる。
○1部
・2018プレナスなでしこリーグ1部
10位はF日体大。これまでの実績から「万年中位勢」としてまとめた、マイナビ・新潟L・ジェフLの3チームをセレッソとノジマが越えられるかどうかが最大の焦点で9位マイナビ、8位新潟L、7位セレッソ、6位ノジマ、5位ジェフLとしておく。(ここまでは混戦でジェフLが9位でも違和感なし。)そこから少し差があって4位I神戸と3位AC長野で競り合い、後半失速予定の日テレが2位。優勝は浦和。
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予想 | 順位 | チーム名 | 点 | 差 |
浦和 | 1 | 日テレ | 45 | +32 |
日テレ | 2 | I神戸 | 40 | +34 |
AC長野 | 3 | ノジマ | 30 | +5 |
I神戸 | 4 | 浦和 | 29 | +2 |
ジェフL | 5 | 新潟L | 27 | -2 |
ノジマ | 6 | ジェフL | 23 | 0 |
セレッソ | 7 | AC長野 | 22 | -5 |
新潟L | 8 | マイナビ | 15 | -22 |
マイナビ | 9 | F日体大 | 13 | -19 |
F日体大 | 10 | セレッソ | 8 | -25 |
見事に完全外し。浦和の優勝予想はいつものことなのでともかく、AC長野は案外。万年中位勢をノジマは飛び越えたが、セレッソは阻まれてしまった形。ベレーザとINACの2チームで抜けてしまった感を一層強くしたシーズンだった。
以下、チームごとのコメント。チーム名の後の( )内は順に、リーグ勝ち点、同得失点差、リーグカップ順位(A、Bはグループリーグの意)、皇后杯順位。
- 1位:日テレ(勝ち点45、得失点差+32、カップ戦優勝、皇后杯優勝)
開幕2戦目のAC長野アウェイ戦を落としただけ、カップ戦も消化試合で1つ負けただけのシーズンだった。落ち度が観客動員低迷くらいでつまらん。早くJFAアカデミーを吸収してほしい。
- 2位:I神戸(40、+34、カップ戦準優勝、皇后杯準優勝)
一方でINACはどうしてもベレーザに勝てないシーズンだった。代謝は進みつつあるが、チームとしてある意味まとまってしまった感も伺え、中堅(≒絶頂期の若手)もそろそろ身の振り方を考える年齢に差し掛かる。10月に就任した新社長が新たな取り組みを示せるかが来季のカギ。
- 3位:ノジマ(30、+5、B3位、ベスト8)
浦和を差し返して3位フィニッシュはチーム史上最高位。この先は野田朱美氏に託す形でどうなるか。
- 4位:浦和(29、+2、A2位、ベスト4)
後半戦開始から試合中の所作等の異変にサポ内では話題になっていたが、優勝の可能性がなくなったところで石原監督を解任して、正木コーチを昇格の謎人事。有料試合で新戦力棚卸しとか止めてほしかったのだが。太、帰ってきてくれ。意欲・能力不足のチームスタッフ並びに選手動向次第では来季はもっと悪い順位まであるとわしは覚悟したぞ。
- 5位:新潟L(27、-2、A3位、ベスト8)
レディース部門の独立事業会社化、GM兼任で奥山達之監督再就任と矢継ぎ早の来季構想が発表されているので、浦和界隈の北川ひかる個サポも差し上げますよ。
- 6位:ジェフL(23、0、A4位、ベスト4)
結局19得点19失点引き分け8で勝ち点を積み上げたこの順位。下部組織はそれなりに存在感が大きくなっているのにトップチームとの接続が見えてこないとか浦和方面に言われたくないか。
- 7位:AC長野(22、-5、B4位、ベスト8)
後半戦、セレッソとF日体大に勝っただけの失速。横山が1年で戻ったが中盤の構成に苦心していたように見えたが、来季はどう補強していくか。
- 8位:マイナビ(15、-22、B2位、ベスト8)
なんとかセレッソを競り落として残留圏。マイナビと契約してから4位→8位じゃいろいろまずいよね。
- 9位:F日体大(13、-19、A5位、3回戦敗退)
こちらもなんとかセレッソを競り落として入れ替え戦も凌いでの残留。関カレ女子3位と退潮気味で来季の取り組みに注目。
- 10位:セレッソ(8、-25、B5位、3回戦敗退)
1年で2部へ戻る。U-20W杯で主力抜かれた期間もあり傍目には選手層にもう数段の厚みがあればな、とも感じたが、育成からの叩き上げオンリーでこのままいくのか、ある程度移籍選手も受け入れたチーム作りをしていくのか。
○2部
・2018プレナスなでしこリーグ2部
ニッパツの優勝と読む。オルカが2位、選手の能力ではちふれだがフロントと監督が変にいじるせいで3位まで。同じく1部経験者を取って巻き返すハリマが4位。2年連続勝ち点29の愛媛Lと同23(6勝5分7敗)のS世田谷は2部の分水嶺、ここを越していけば1部が見えてくる、というわけで5位と6位。そこを逆に下っていくイメージで、「精神一到」の伊賀FCが7位。8位バニーズ、9位静産磐田で、自動降格は湯郷ベル。 |
予想 | 順位 | チーム名 | 点 | 差 |
ニッパツ | 1 | 伊賀FC | 44 | +23 |
オルカ | 2 | ニッパツ | 31 | +8 |
ちふれ | 3 | ちふれ | 30 | +6 |
ハリマ | 4 | オルカ | 28 | +2 |
愛媛L | 5 | ハリマ | 25 | +1 |
S世田谷 | 6 | 愛媛L | 23 | 0 |
伊賀FC | 7 | 静産磐田 | 21 | -3 |
バニーズ | 8 | S世田谷 | 18 | -8 |
静産磐田 | 9 | バニーズ | 14 | -16 |
湯郷ベル | 10 | 湯郷ベル | 11 | -13 |
伊賀FCは降下が止まらず新興勢力が上位を占めると予想したが見事に外れ。これだけスポーツ科学部と増えているのに「精神一到」にぶっちぎられちゃうなんて。一応優勝に推したニッパツがなんとか2位に入ったが入れ替え戦で跳ね返された。中位は毎週目まぐるしく順位が変わっていたように来季もかなり流動化するのかもしれない。
○チャレンジリーグ
東は十文字と大和Sで大丈夫だろうが、西は予想が付かない。さすがに吉備国大はここまで落ちればという気もするが終わってみればセレッソだったりして。1位で昇格するのは十文字。
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- 順位決定戦もリーグ戦の結果と同じく大和Sが十文字を下して自動昇格。常盤木高とつくばが残留。
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